知っておきたい配合成分の基礎知識

グリセリンの役割とは

自分で化粧水を作りたいという人は、化粧品に含まれている成分の知識があると安心ができますし、よりスムーズに、工夫しながら作ることができますよね。一方、自分で作るまではいかないという人であっても、配合されている成分の知識があるとスキンケアアイテムを選ぶときに役立ちます。

基礎的な配合成分としてまず挙げられるのが、グリセリンです。グリセリンは保湿の役割をします。天然のものもありますが、合成グリセリンの方が主流です。双方に構造上の違いはありません。グリセリン自体が刺激がほぼなく安全性に問題のない物質ですので、多くのスキンケアアイテムに配合されています。自分で作る化粧水などのレシピでも、保湿の役割を持たせるためにグリセリンを入れることが一般的です。

アルコールにはどのような役割があるのか

スキンケアアイテムに配合されている代表的な成分として、グリセリンのほかにアルコールも挙げられます。アルコールはエタノールという名前で配合されていることもあります。そのアイテムの防腐や、殺菌目的で加えられていることが一般的です。また、アルコールには皮脂や汚れを浮き出させる効果もあり、拭き取り化粧水に含まれていることが多いのはそのためです。さらに、さまざまな成分を抽出したり、成分が肌に入っていくのを助けるという特徴も、アルコールにはあります。そのため、植物エキスを用いた化粧水や、高い効果が求められる美容液に配合されていることもあります。

アルコールは安全性の高い成分ですが、その揮発性に関しては、注意した方が良いケースもあります。アルコールが揮発するときに肌表面の水分も一緒に蒸発させてしまうため、乾燥を促進することがあるのです。肌が乾燥しがちのときには、気をつけた方が良いでしょう。